2014年02月24日
スタッズバングルウォッチ
今回は今までと一風変わったオールスタッズのバングルウォッチのご紹介です。
以前からたまにスタッズをポイントとして打った事はありますがSUGAR工房としてはオーダーでここまでのスタッズ物は初めての挑戦です。
『私はスタッズが大好き。そんな時計が欲しい』
とご存知の福島の安斎ママに言われたのは去年の秋のホームセンターに一緒にいる時でした。
でも実はいつものパターンでママがスタッズが好きなんて当然知っていて、いつか作ることになるだろうな~なんていうのも本当は考えていたけれど作ったことないものだったので結構前から内心ドキドキしていました
『やっぱり来たか~』ってね(笑)
でその時には『わかったよ。』とも言わないうちにママの手にはいくつかのスタッズが握られています。
いつもそうなんですよ~まったく~。
でもそんな突然な(半分強制な?)感じのオーダーや宿題がいつも自分に新しい刺激と挑戦するキッカケを与えてくれます。
こんな事書きながらも日々新しい感性を生ませてくれる事に本当は感謝してるんですよ
実際に手に掛けて完成したのは最近の事ですがこの秋からずっと頭の片隅では考えていました。
でも本当は考えていたようで最初から頭の中にあったものを形にしただけなんです。
中にさりげなく白と赤紫で染め分けるイメージや周りを小さなスタッズで取り囲むこともポイントで少しだけゴールドを入れることも随分前から持っていました。
実はほとんど分かりませんが小さなスタッズの所だけチラッと見える白もポイントなんです。
一つだけ決められなかったことが文字盤。
実はこの文字盤は今は生産休止している物で手に入れられませんでした。
変わりに別の文字盤で考えていた物のどうしてもスタッズとの組み合わせがしっくり来ないような感じ。
そしてあるルートからこの少し小さめでスクエアの文字盤が手に入った時から無我夢中で作れました。
もともと白い革にスタッズを打ち始めている為最初の内は古代エジプトの宝石のような雰囲気でした。
その時に密かにこの時計の名前を決めました。
『クレオパトラバングルウォッチ』(笑)
見る人が見ればド派手なスタッズウォッチに見えるかも知れません。
多分ほとんどの人がそう感じるかも知れませんね。
ちなみに私は黒でしまって落ち着いたかな~って位思ってます。
でも私は作りながら『この位で丁度いい。これで絶対大丈夫』って不安はありませんでした。
安斎ママの為のオーダーだから他の人には似合わなかったとしてもそれでもいいと思いながら作りました。
特別にオーダーされた物はその人が喜んでくれるだけで嬉しいものです。
やっと納品した所最高に気に入ってくれたようです♪♪
そしてバッチリ似合っていてよりキラキラと輝いて見えました。
本当に作らせてもらえて良かった!ママ本当にありがとう
PS ミーティングでも夜のお色直しでさらに活躍してくれそうですけどね(笑)
2014年02月20日
ミックスグラデーション 赤×紺
こんばんは。SUGAR工房です。
すっかりインフルから復活して来ました!
明日からは溜まった仕事をバリバリこなします。
皆さんも気をつけてくださいね
さて、今回のバングルウォッチは以前作って納品した物ですがレディースサイズのちょっと変わった物です。
マーブルみたいには混ぜずにぼんやり混ざるように染めています。
使う色は赤と紺をベースに数種類。
明るく見える所と暗く見える所がランダムにあっていろんな表情が現れます。
そこに合わせるのはスノーフレークの黒グレーの石入り時計。
落ち着いた時計なので柄が引き立ちます。
ただし、この時計今は生産休止中なのでとても貴重なんです。
こんな柄の時計は好みが分かれる所ではありますけど、実際手に着けてるのを見ると独特の格好良さで雰囲気がありますよ。
2014年02月16日
アンティークバングルウォッチ
こんにちは。先週に引き続き凄い雪ですね。
コチラでも歩くのもままならない程でしたし、東北はもっと深刻みたいですね。
完全に孤立してしまっている人達もいて心配です。
お~い。大丈夫か~い?
そんな中で自分はというとまさかのインフルAになってしまいました。
ある意味自分も外にも出れず孤立しています
さて今回のバングルウォッチはちょっと落ち着いたメンズサイズです。
サドルのナチュラルカラーに黒のオイルレザーをサンドイッチするように入れて後は時計とコンチョをアンティークゴールドに揃えました。
イメージしたのは童話などに出てくるような時計(笑)
出来た瞬間に付けた名前は『ピノキオウォッチ』
お恥ずかしいですが本当なんです。
アンティークとクラシック→童話→ピノキオ
突発的に浮かんだ頭の中のイメージ図。
どれだけ自分にはボキャブラリーが足りないのでしょうかね~。
でも今まで試したことがない組み合わせで気に入っています
2014年02月06日
レザーフィールドバッグの完成
今回の作品は先日とうとう完成して納品したレザーフィールドバッグです。
風の受ける方向やぶらさげるキーホルダーの事を考えて右用と左用を決めています。
写真だと上のが右用(マフラー側)、下のが左用(プライマリー側)になっています。
オーダーしていただいたのは前回に続き福島県の安斎ママです。
ご存知の方もいるとは思いますが安斎ママとパパのキャンプスタイルはサドルレザーの硬い鞄や革や布のバイク用の振り分けバッグでもなくて米軍のフィールドバッグを左右に付けて荷物を詰め込んで走ります。
元々は普通にリュックではなく背中に付けた枠に付けて背負うバッグの為、それをバイクに付けるにはバッグ側ではなくてバイク自身にそのフィールドバッグが付く為のステーを作らなければいけません。
だから誰かが考えそうで考えない。軍物を着けている人はたまに見かけるけど居そうで居ないスタイル。
かつ機能的で荷物を積んで走る姿は、独特で素直に格好いいと思う。
5月の中頃ママから『あのバッグを革で作って欲しい』と話をされてから納品できたのがつい先日です。
製作期間は他の急ぎのオーダーや出店の準備などを途中途中で挟ませて頂きながら約半年間掛かってしまいました。
その代わりではありませんが今の自分の中にある物や今の自分に出来ることを信じて本当に納得が出来るまでこのバッグに詰め込んでいます。
試行錯誤しながら2個同時に製作。
なかなか進んで行かず途中何度も気持ちが焦ったことはありましたがつらいと思った事はありませんでした。
単調な繰り返しの作業でもいつもワクワクして充実してました。
元となった米軍のフィールドバッグ。
参考にと預からせてもらってた為本当に隅から隅まで舐めるように見ました。
そして見れば見るほど機能的で理に叶っていて究極にシンプルなんだって改めて軍物の凄さを感じました。
力がよく掛かる所には必要以上くらいに補強がされていてシンプルなのにそこにあえて加えて付いている物はデザインではなく理由があってこそ付いている。
もちろん素材も違ければ背負う物とバイクに付けて強風にさらされるのとは違うので全く参考に出来る物でもありません。
軍物よりもあえて補強した所もあれば、あえてしなかった所もあります。
そして作りや補強や自分なりのこだわりは書き切れないほどありますが安斎ママには超長文の手紙(説明書?)と解説写真と電話でしつこい位伝えましたのでここでは控えにしておきます(笑)。
ちょっとこの鞄が出来るまでのエピソード。
最初この鞄をオーダーされた時は少し驚いたのを覚えています。
あのフィールドバッグを革で作るという斬新なアイデア。
こんな発想があるからまた新しい経験と違う角度からの自分の刺激がもらえてるんだと思います。
でも本当は心のどこかでいつか自分がこのフィールドバッグを革で作ってって言われるんじゃないかって思っていたんです。
だから実際にオーダーされた時には驚いたのですが既に形はもちろん革の色や質感や開け方と金具もほとんどイメージ出来ていました。
そのイメージ通り作れればきっといい物が出来るって信じていました。
後はそれをどうやって手に入れて形にしていくかなのですが、なんせ初めての事ばかりで色んな方面でノウハウもあまりありません。
でも考えているだけでは何も始まらないので一つずつやり始めてイメージを形にしていこうと思いました。
まずはメインとなる革選び。
イメージは柔らかくて程よく厚みがあるややシュリンクなダークグリーン。
そこで地獄商会の林さんにお願いして革の問屋さんが集まる浅草橋を案内してもらうことに。
福島県からはママにも一緒に見てもらいたくて東京まで来てもらって私と3人で革探しに
何軒か周ってイメージを伝えて見せてもらいましたが、中々探している物に出会えませんでした。
そして半分諦めかけながらその日最後の問屋さんへ。
そこで偶然にも見つけたのがこの革。
厳密にはネイビーの部類になるらしいのですが私の想像をはるかに超えるダークグリーンでした。
完璧というどころか完全にそれ以上でした。
広げて見た瞬間に身震いがしたのをハッキリ覚えています。
ママのタンクの色とバイクの為にあるくらいの革だと思う位でした。
林さんのおかげでスポットで購入させて頂き本当に感謝しています。
この革に巡り合えて良かったって、林さんに案内してもらってママと一緒に探しに来て良かったって心からそう感じました。
この日の買い付けは途中ではマヤさんも合流して本当にいい経験と勉強をさせてもらいましたし、楽しいこともおいしい物も貴重な話もたくさんあり反省することもたくさんあった大切な一日でした。
革が決まって少しずつパーツを手探りで手に入れていきながら後は妄想と作業とまた妄想の繰り返し。
経験とノウハウのある方ならドンドン進むのでしょうが自分はその点はまだまだ甘いのでなかなか思ったように進みません。
ちょっと作ったら立ち止まりサンプルとにらめっこしたり、不安な所はサンプルで作っては検証して、もっといいアイデアが浮かんできたものは作り直しながらの作業でした。
でも時間が掛かっても自分の出来る事と考えられることは全部試して感動させる物を作りたいと思っていたのでテンションが下がることはありませんでした。
そうしてやっとコレなら渡せるというものが完成したのが恥ずかしながら最近です。
さすがに時間が掛かりすぎですよね
本当に色んな事を考えながら思い出しながら作りました。
でも一番考えたのは自己満足ではなくコレを使うオーナーのママの使い勝手と性格。
良かれと思ったことが裏目に出たり大丈夫だと思うことが不安になったりしないか。
ご存知のようにママはあの真っ直ぐな性格だから人一倍大事にしてくれるだろうけど、人一倍大雑把。
そんなママに気兼ねなく遠慮なくガンガン酷使して使ってもらいたい。
経験や技術はまだまだ勉強することばかりだかも知れないけど、ママの使う姿だけはよく分かっている自信があります。
これからのバイクのメインシーズンにいっぱい荷物を入れて旅をして美味しいもの食べて綺麗な景色を見て、雨風に打たれて、いっぱい思い出とキーホルダーをぶら下げて走ってこのバッグの本当の完成です。
そしてもし不具合が出たら対策しますのでその時はいつでも帰って来てくださいね。
どんなことでもいつまでも面倒見ますからね
最後に何度も何度も期待させては待たせてしまってママ&88申し訳ありません。
いつもいつも『ゆっくりでいいから』と言ってくれて待ってくれてありがとう。
そして自分を信じてオーダーしてくれてママ心からありがとう!
また貴重な時間の中で買い付けに付き合っていただいて色々ご迷惑おかけしたのにアドバイスしていただいた林さん、マヤさんありがとうございました。
皆さんのおかげでこんなカバンが出来ました!
PS ママ、パパ。温かくなったら耐久テストと題して一緒に今年もいっぱい走りましょうね♪
その他のオーダーも楽しみに待っててくださいね
2014年02月01日
貯まってました~パッチキーホルダー
ミーティングなどのパッチ(ワッペン)のキーホルダーです。
毎年VMでは恒例として現地で作ってお渡ししていますが、もちろんどんなパッチでも少し時間は掛かりますが製作しています。
これはパッチキーホルダーの常連さんの福島の安斎ママからのオーダーです。
いつもいつもありがとうございます。
ずっと貯めていてごめんね。お待たせしました
自分のパッチも約十年くらいからほとんどキーホルダーにはしていてサドルバックに付けきれないほど持ってはいますが、何せ皆さんご存知の方も多いとは思いますが安斎ママの行動力はハンパでないためドンドン増え続けます。
そしてあの明るい性格だからいろんな方から頂いた大事なパッチなどもドンドン増え続けます。
その内確実に抜かれるな~(笑)
だからその預かった全てが思い出の走った記録と人徳による大切なパッチなので一つ一つ気持ちを込めて作っています。
一緒に走って知っていたり土産話を聞いて知っていた程度に裏にその時を思い出す言葉などを考えて入れています。
多分筆記体は読めないと言われるので後日解説をしなければいけないのがたまにキズですけどね~
価値がある人にはあるし、ない人にはただの記念パッチかも知れません。
でも少なくてもこの小さいパッチにはその走って参加した事の色んな記憶や災害への想いやその人と飲んだり話した事などの思い出が詰まっています。
こうしてキーホルダーにしてあげればいくらでも増やすことが出来ますしサドルバッグやダッフルバッグなどに付ければどこでも一緒に旅が出来る。
作り方にはいくつかのコツはありますが、そんなに難しい物ではありませんので面白いと思ったら皆さんも作ってみませんか?
作りながら色々思い出せて一つ一つより大切に思えて楽しいですよ♪
PS そして次回はこれらのキーホルダーを付ける特別なサドルバッグを紹介しま~す
(予め言っておきますが得意の長文だと思いますので・・・ハイ)