ハンドメイドでレザークラフトをやっています。合間にハーレーとワーゲンの空冷エンジンで遊んでます。そんなラブ&ピースなブログです。

2023年02月02日

サドルバッグ再生物語~受け継ぐ思い出~

 先日あるアーティストの方の所へ打ち合わせに。

 実は一度だけご挨拶をした程度しか面識はないのですが、すぐに感じる物がありました。

 ずっと共通の交流関係があるのは知っていたので、いつかまた繋がると思っていた。


 それがこうして共に仕事をするようになるなんて・・・

 だから人生は素敵だ。


 しかも最近ようやく直ったシャベルで走って行けるなんて最高だ。



 


 この黒いサドルバッグ。

 今回はこのバッグの物語。


 
 


 この写真は過去の写真だけど写っている白いバッグは同じ物。

 おそらく10年以上前の出店する時の写真。


 昔のこのブログから引っ張り出した写真だけどこの頃はまだ綺麗な白いバッグだった事がわかる。


 それにしてもこの頃からの過積載には笑ってしまう。

 変わっていないな~ww






 以前のブログにも少し書いたけれど最近自分の甥っ子がハーレーを買った。



 もちろん自分で頑張ってバイトをした手に入れた夢。

 色んな意見を言う人がいるかも知れないけどしっかりとした夢を持ちブレずに叶えた事。

 当時18歳の自分には出来なかったし、持てなかった気持ち。

 
 だから素直に凄い事だと思う。


 先日正月に顔を出した時に


 『白だけど昔使っていたバッグあげるからちゃんとした物買うまで使うならあげるよ♪』


 ということになった。



 


 という事でそして久々にガレージの隅から引っ張り出したバッグ。

 カビこそほとんどなかったが、変わり果てた姿に驚愕した。


 白い革はシミが至る所に付着して変色し、オイルの汚れや革も痛んでいた。


 

 それから数日掛けてクリーニング作業。

 それでもシミは取れなかったので最後の手段に出た。



 


 染めQを2本使ってブラックアウト。

 吸着性も良いのでいい感じの黒に生まれ変わった。


 元々はこのサドルバッグは武蔵屋遥館の製作。

 オーダーする時に白単色でなくて、ナチュラルと白のツートーンで作ってもらった。


 



 サイドのポケットはバッグが届いた時に自分で白とのツートーンで作ってつけ足した物。

 すぐに取り出したいものなどが入れれてとても使いやすい。


 


 ポケットの底面には水抜き用の穴を開けており、再度にはDカンを追加。

 鹿紐はへたっていたので新品に交換。


 



 
 フタの淵には革をパイピングしてある。

 走行風で変な癖も付かず見た目の存在感も増す。





 
 メインに付いているのはリバティーコンチョ。

 これも当時自分で付けた物。

 今となれば珍しいインディアンフェイスのオリジナル銀貨。

 
 長年付けていた物だけに程よく味が出ていた。







 サイドに付けているコンチョもオリジナル。

 この変色もまた良いのではないだろうか♪


 丁寧にマスキングして残した。







 メインベルトは元々ナチュラルのヌメ革だったけどかなり経年変化した色合いになっていた。


 革自体はまだ生きていたのでオイルアップしてそのまま残す事に。



 


 元々は2本ベルトだった物を当時3本に変えた。

 少しだけ残る遥館の刻印が見える。







 このベルトはかなり痛んでいたので新たに6ミリ厚の革で作り直した。






 バッグの上は少し革が変形していたので2ミリの革でパイピングして補強。

 このパイピング処理でかなり雰囲気が増す。







 裏面はアクセルシャフトが当たって穴が開くので厚めのポリカーボネート板を打ち付けておいた。

 ポリカーボネートは耐衝撃性、耐熱性に優れているので安心して使えるはず。


 
 


 実は3本のベルトはバッグの穴から直接吊っていないので力が分散してバッグが変形しない。

 金具で下の革がヘタったら交換すれば良いのでバッグ本体は末永く使える。


 一般的なサドルバッグは直接吊っている物が多い。

 最初は良いのだけど物を入れて走っているとどれだけしっかり作っても2年くらいで本体が伸びてしまう。

 
 自分は最初に作った革細工はサドルバッグだった。

 むしろ自分のサドルバッグを作りたくて革細工を始めたような物。


 その時に作って失敗したのがこのベルトの吊り方だった。






 中も見える所は染めた。

 元々革の厚みが4ミリ位あるので作りはしっかりしている。


 久しぶりに調べてみたらもうサドルバッグは作っていないみたいですね。

 




 前の側板に当て革をしてあるのはシャベルに付けていた時にサスペンションへの補強した名残。

 Dカンも何個か付けていて当時はパッチキーホルダーをたくさんぶら下げてました。


 数々の複合した思い出と共に旅をした。



 


 このメインベルトは元々スナップボタンで留められるようになっていて便利。

 開ける度にバックルを通すのも面倒だし、何よりベルトが痛まない。


 より使いやすくする為にホックボタンを追加してある。



 


 中は綺麗ではないけど何本か革でベルトを追加してある。

 上のは大きなモンキーを固定する為と、サイドは予備のオイルを留めておく為。


 完全に自分が使いやすい様に改造してたな。



 


 そんな事で軽い気持ちで始めた事だけど結局夢中になってしまう。

 まぁやる前からそんな予感はしていたが・・・


 楽しいんだよな~こんな事が♪



 


 でも今は使っていなかったのにしろ、当時大切にしていたバッグだったから綺麗になって嬉しかった。


 色んな所を補強しながら当時の思い出がどんどん蘇って来た。



 


 日曜日に八王子に納品して来た。

 ハルが生まれる前からずっと乗って来たシャベル。


 小さい頃から見てきたバイクだけど、いざ自分もハーレー乗りとなってみたこのヤレたバイクは見え方が違うらしい。



 『オーラーがバリクソヤバい!』

 ・・・今時の言葉だなwww

 




 早速取り付けるとサイズ感といい完璧。

 アクセルシャフトの当たる位置もいい具合。


 これでバイクで気軽に買い物に行けるな♪





 



 せっかくなので初めて2台で軽く走った。

 バイクの楽しい所はもちろん、危険性も教えたい事は山ほどある。


 同じ八王子にあるアイアンハートとバイクを購入したフォーエックスに。


 アイアンハートにはカメラマンのモリチーさんが働いているので18歳のハルを紹介した。



 


 バッグの納品ついでにサイズが合いそうな古着もあげたら早速着て走っていた。

 
 さっきも書いたけど18歳で憧れのハーレーと革ジャンを買って夢を叶えるって凄い。

 しかも将来警察官になりたいという次の夢もある。


 これから賛否両論いう大人がいるかも知れない。

 だけど彼はこれからも走り続けるだろう。


 今の時代若者の車離れの話や若者にバイクが売れないなんて事も耳にする。

 それには色んな要因があるのはわかっているけど、それほど憧れる格好いい大人が少なくなってきているのではないか?


 近年ミーティングなどを見ていると自分達が楽しい物のまま、そのまま皆で歳を取っているような気がする。

 それに気づかずに 『今の若者は~』 『当時だったらもっと~』 と言っても何も生まれないし育たない。


 自分もまだまだだけどいつまでも憧れるバイク乗りや男でいようと精進したい。


 思い出を受け継いでくれてありがとう!

 
 また一緒に走ろうな!




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Posted by SUGAR工房 at 03:17Comments(0)ハンドメイドレザー