2011年05月15日
福島土湯温泉での再会 その2
福島県の土湯温泉です。きれいな山と川に囲まれほんのりと硫黄の香りが漂う昔ながらの温泉宿で普段はゆっくりと時間が流れている場所です。今が決して違っているわけではありません。ただ今回は浪江町からの避難の方々や、ゴールデンウィークということもあって私達のようにお見舞いに来ている方々もいてとても賑わっていました。
今回の避難の受け入れによってこの温泉街にもかつての賑わいが戻ったことも土湯温泉としてはいいこともありますが、とにかく体育館でほとんど風呂にも入れない生活を我慢されていた方々を快く受け入れていただいたことに心から感謝いたします。
今のこの山の中にある土湯温泉には、福島の内陸のやわらかい福島の方言と浜通り独特の荒い方言、いわゆる漁師言葉が飛び交っています。
この旅館が私の親戚がお世話になっている松雲閣と言う所です。部屋は決して広いとはいえませんがとてもやさしくいい旅館です。実際に被災していない私がこんなことを言うのは間違っているかも知れませんがこの震災ではまだまだ体育館などの避難所で生活している人たちがたくさんいることを考えると最低限のプライバシーが確保されていて、部屋も風呂も食事もあることだけでもありがたいことだと思います。
私達が行った日にちょっとしたイベントがありました。埼玉の肉まん屋さんがこの日土湯温泉にて肉まんを蒸してボランティアで提供していました。その待っている間に浪江町のマジック好きのおじいさんが歩道でミニマジックショーを披露。こういったイベントは本当に励まされ、癒される物です。皆さん本当にありがとうございました。そしてご馳走様でした。(すいません。私も少しいただいてしまいました。)本当に心が温かくなるほどおいしかったです。
この街にもこんな張り紙が。力強さを感じます。誇らしいです。
ただ忘れてはいけないのがここ土湯温泉もこの地震の被災地。もちろん津波の被害はありませんが、写真のように地震で営業が出来なくなったホテルもいくつかあるのです。このような地震以外にもこれからも増えるであろう風評被害とも立ち向かっていかなければならないのです。その中でも行政からの話があったにしても避難者を受け入れて、共に頑張っているという現実があります。
だから『ありがとう!土湯温泉の皆さん!そして頑張れ!福島県!』と叫びたいです。
PS 帰りに地元のスーパーでイチゴを買いました。少し痛んでいたらしく破格で買うことができました。すごいですよ。写真の物全部で100円です!驚きです。
ちなみにこれは風評被害とは関係ありません。その風評被害については後日にまた。
Posted by SUGAR工房 at 04:00│Comments(0)
│SUGARという人の事