2014年02月06日
レザーフィールドバッグの完成
今回の作品は先日とうとう完成して納品したレザーフィールドバッグです。
風の受ける方向やぶらさげるキーホルダーの事を考えて右用と左用を決めています。
写真だと上のが右用(マフラー側)、下のが左用(プライマリー側)になっています。
オーダーしていただいたのは前回に続き福島県の安斎ママです。
ご存知の方もいるとは思いますが安斎ママとパパのキャンプスタイルはサドルレザーの硬い鞄や革や布のバイク用の振り分けバッグでもなくて米軍のフィールドバッグを左右に付けて荷物を詰め込んで走ります。
元々は普通にリュックではなく背中に付けた枠に付けて背負うバッグの為、それをバイクに付けるにはバッグ側ではなくてバイク自身にそのフィールドバッグが付く為のステーを作らなければいけません。
だから誰かが考えそうで考えない。軍物を着けている人はたまに見かけるけど居そうで居ないスタイル。
かつ機能的で荷物を積んで走る姿は、独特で素直に格好いいと思う。
5月の中頃ママから『あのバッグを革で作って欲しい』と話をされてから納品できたのがつい先日です。
製作期間は他の急ぎのオーダーや出店の準備などを途中途中で挟ませて頂きながら約半年間掛かってしまいました。
その代わりではありませんが今の自分の中にある物や今の自分に出来ることを信じて本当に納得が出来るまでこのバッグに詰め込んでいます。
試行錯誤しながら2個同時に製作。
なかなか進んで行かず途中何度も気持ちが焦ったことはありましたがつらいと思った事はありませんでした。
単調な繰り返しの作業でもいつもワクワクして充実してました。
元となった米軍のフィールドバッグ。
参考にと預からせてもらってた為本当に隅から隅まで舐めるように見ました。
そして見れば見るほど機能的で理に叶っていて究極にシンプルなんだって改めて軍物の凄さを感じました。
力がよく掛かる所には必要以上くらいに補強がされていてシンプルなのにそこにあえて加えて付いている物はデザインではなく理由があってこそ付いている。
もちろん素材も違ければ背負う物とバイクに付けて強風にさらされるのとは違うので全く参考に出来る物でもありません。
軍物よりもあえて補強した所もあれば、あえてしなかった所もあります。
そして作りや補強や自分なりのこだわりは書き切れないほどありますが安斎ママには超長文の手紙(説明書?)と解説写真と電話でしつこい位伝えましたのでここでは控えにしておきます(笑)。
ちょっとこの鞄が出来るまでのエピソード。
最初この鞄をオーダーされた時は少し驚いたのを覚えています。
あのフィールドバッグを革で作るという斬新なアイデア。
こんな発想があるからまた新しい経験と違う角度からの自分の刺激がもらえてるんだと思います。
でも本当は心のどこかでいつか自分がこのフィールドバッグを革で作ってって言われるんじゃないかって思っていたんです。
だから実際にオーダーされた時には驚いたのですが既に形はもちろん革の色や質感や開け方と金具もほとんどイメージ出来ていました。
そのイメージ通り作れればきっといい物が出来るって信じていました。
後はそれをどうやって手に入れて形にしていくかなのですが、なんせ初めての事ばかりで色んな方面でノウハウもあまりありません。
でも考えているだけでは何も始まらないので一つずつやり始めてイメージを形にしていこうと思いました。

まずはメインとなる革選び。
イメージは柔らかくて程よく厚みがあるややシュリンクなダークグリーン。
そこで地獄商会の林さんにお願いして革の問屋さんが集まる浅草橋を案内してもらうことに。
福島県からはママにも一緒に見てもらいたくて東京まで来てもらって私と3人で革探しに

何軒か周ってイメージを伝えて見せてもらいましたが、中々探している物に出会えませんでした。
そして半分諦めかけながらその日最後の問屋さんへ。
そこで偶然にも見つけたのがこの革。
厳密にはネイビーの部類になるらしいのですが私の想像をはるかに超えるダークグリーンでした。
完璧というどころか完全にそれ以上でした。
広げて見た瞬間に身震いがしたのをハッキリ覚えています。
ママのタンクの色とバイクの為にあるくらいの革だと思う位でした。
林さんのおかげでスポットで購入させて頂き本当に感謝しています。
この革に巡り合えて良かったって、林さんに案内してもらってママと一緒に探しに来て良かったって心からそう感じました。
この日の買い付けは途中ではマヤさんも合流して本当にいい経験と勉強をさせてもらいましたし、楽しいこともおいしい物も貴重な話もたくさんあり反省することもたくさんあった大切な一日でした。
革が決まって少しずつパーツを手探りで手に入れていきながら後は妄想と作業とまた妄想の繰り返し。
経験とノウハウのある方ならドンドン進むのでしょうが自分はその点はまだまだ甘いのでなかなか思ったように進みません。
ちょっと作ったら立ち止まりサンプルとにらめっこしたり、不安な所はサンプルで作っては検証して、もっといいアイデアが浮かんできたものは作り直しながらの作業でした。
でも時間が掛かっても自分の出来る事と考えられることは全部試して感動させる物を作りたいと思っていたのでテンションが下がることはありませんでした。
そうしてやっとコレなら渡せるというものが完成したのが恥ずかしながら最近です。
さすがに時間が掛かりすぎですよね

本当に色んな事を考えながら思い出しながら作りました。
でも一番考えたのは自己満足ではなくコレを使うオーナーのママの使い勝手と性格。
良かれと思ったことが裏目に出たり大丈夫だと思うことが不安になったりしないか。
ご存知のようにママはあの真っ直ぐな性格だから人一倍大事にしてくれるだろうけど、人一倍大雑把。
そんなママに気兼ねなく遠慮なくガンガン酷使して使ってもらいたい。
経験や技術はまだまだ勉強することばかりだかも知れないけど、ママの使う姿だけはよく分かっている自信があります。
これからのバイクのメインシーズンにいっぱい荷物を入れて旅をして美味しいもの食べて綺麗な景色を見て、雨風に打たれて、いっぱい思い出とキーホルダーをぶら下げて走ってこのバッグの本当の完成です。
そしてもし不具合が出たら対策しますのでその時はいつでも帰って来てくださいね。
どんなことでもいつまでも面倒見ますからね

最後に何度も何度も期待させては待たせてしまってママ&88申し訳ありません。
いつもいつも『ゆっくりでいいから』と言ってくれて待ってくれてありがとう。
そして自分を信じてオーダーしてくれてママ心からありがとう!
また貴重な時間の中で買い付けに付き合っていただいて色々ご迷惑おかけしたのにアドバイスしていただいた林さん、マヤさんありがとうございました。
皆さんのおかげでこんなカバンが出来ました!
PS ママ、パパ。温かくなったら耐久テストと題して一緒に今年もいっぱい走りましょうね♪
その他のオーダーも楽しみに待っててくださいね

Posted by SUGAR工房 at 03:42│Comments(2)
│オーダーメイド
この記事へのコメント
まずはお疲れ様かな(^-^)
そして完璧なフィールドバックをありがとう。想像以上だったし、想像以上に使い手の細かい所の気配りのある大作に心底感動したょ。
このバックを作れるのはシュガーさんしか出来ないわ〜。メチャ気にいりました♡884さん、マヤさんにも感謝してバックと共に走り回るね〜*\(^o^)/*ありがと〜っ♪
そして完璧なフィールドバックをありがとう。想像以上だったし、想像以上に使い手の細かい所の気配りのある大作に心底感動したょ。
このバックを作れるのはシュガーさんしか出来ないわ〜。メチャ気にいりました♡884さん、マヤさんにも感謝してバックと共に走り回るね〜*\(^o^)/*ありがと〜っ♪
Posted by ママより at 2014年02月06日 13:29
こちらこそあらためて本当にありがとう。
何度何時には何とか間に合わせるよ。
何時には必ず着けて走らせると言ったことか。
北海道、シーサイドサン、富山、バイブズ、三陸の旅、福島ラバーズ・・
何度間に合わない自分を責めて落ち込んだことか分からないな。
そして何度もママをガッカリさせたか分からないな。
間に合わないなら言わなきゃいいのにとにかく少しでも早くコレを着けて走らせてあげたいと一心でした。
結局去年は間に合わせられなかったけどその分春から全開に突っ走ろう!
ずっと半年間工房にあって半年間触っていたバッグが納品できてこんなに喜んでくれて心底幸せだけど、愛着沸き過ぎていて(笑)ちょっと寂しいです。
やっぱり返して~~(笑)!
何度何時には何とか間に合わせるよ。
何時には必ず着けて走らせると言ったことか。
北海道、シーサイドサン、富山、バイブズ、三陸の旅、福島ラバーズ・・
何度間に合わない自分を責めて落ち込んだことか分からないな。
そして何度もママをガッカリさせたか分からないな。
間に合わないなら言わなきゃいいのにとにかく少しでも早くコレを着けて走らせてあげたいと一心でした。
結局去年は間に合わせられなかったけどその分春から全開に突っ走ろう!
ずっと半年間工房にあって半年間触っていたバッグが納品できてこんなに喜んでくれて心底幸せだけど、愛着沸き過ぎていて(笑)ちょっと寂しいです。
やっぱり返して~~(笑)!
Posted by シュガー工房
at 2014年02月07日 03:27
