2012年04月19日
レザーベストに魂をこめて
皆さんこんばんは。今私の仲間内のブログでは『秩父ミーティング』がブームですが、私のほうも後日アップしますので、今回はそのミーティングで納品したレザーベストのご紹介です。
しばらくはキッチリカッチリの琉工屋さんのレポートをチェック

採寸、パターン、カット、素材選び、コンチョ、縫い至るまですべて時間を掛けてこだわり、オールハンドメイドのレザーベストです。
私もレザーベストは持っていますがそれはチーチースにてセミオーダーしたもので自分で製作したものではありません。
ではなぜ今回レザーベストを作ることになったのか?
去年のある日に仲間の女性から『SUGARレザーベストを作ってください。』と言われました。突然の注文にレザーベストどころかレザーの服自体を製作したノウハウがなかった私は申し訳ないのですが一度お断りしました。
今まで約10年近く革細工をやってきて時計はもちろん、ウォレットや、メディスンバッグ、サドルバッグ、ETCバック(一部怪しいのもありましたが・・)様々な物を製作してきました。特に時計に関しては一体どのくらい作ってきたのか解りません。
でもアパレルだけは手を出さないでいました。それは過去にずっとアパレルの仕事をしてきたせいか、例えバイクに乗る革物だとしても私なりのこだわりがあったからです。
まず私の中のレザーベストのこだわりはクタッとした洋服の革で製作したいと言う事。過去に何度も硬いサドルレザーでベストを作って欲しいと頼まれましたが、すべて断らせて来ました。
サドルレザー自体はいい革も手に入るようになったし、コバも綺麗に磨けるし製作するのは比較的簡単なのですが、どうしても私の中ではそのサドルのベストは黒でもナチュラルでも洋服という観点から外れてバイクに乗るための鎧的な感じにしか思えないのです。剣道で言う胴着みたいなイメージ。
着ている人が見ていたらスイマセン。それは着ていることを決して否定しているわけではなくてあくまでも自分が製作するとしたらのお話です。それはそれでアリはアリなんですよ。ただ私は作りたくないというだけの事です。
そしてもう一つの重要なこだわりは着丈の長さと裏地があるかないかということです。私はどうしても裏地のあるレザーベストが好きで、それがレザーベストでも洋服であるかどうかということに思っているからです。そしてあまりにも着丈の短いベストは何が良くてどう見ても格好いいと思えない。
裏地を付けて柔らかい革でベストを作る。となるとミシンで縫ったほうが適していると思っています。
その女性にはこのことを説明し、チーチースで良心的にセミオーダーに対応してくれるを伝えましたがなかなか頑固で『試作のつもりでもいいから作って欲しい。やってみなければわからないじゃん!』とやや強引気味に押され製作することになりました。
どうせやるなら手縫いでとことんこだわってみよう!コレをいいきっかけにして自分自身の成長の為にも作ってみよう!
そう思ってからは毎日頭の中はベストの事で頭がいっぱいで、試行錯誤を繰り返しながら毎日ワクワクしながら製作しました。毎日朝から革細工が出来ないのもあって約一ヶ月ほどかけて楽しく製作しました。
背中はもちろん一枚革。大事な革選びはシュリンクレザーという独特のわざとシボの入っている革。
そのシボのある革も個人的には昔から大好きです。
裏地の問題は贅沢に革を二枚合わせにすることにしました。つまり裏地もシュリンクレザー。前は独特のロープと金物で止めることに。
アームホールのパイピングもどうしてもはずせなかったこだわりです。
ポケットはあえて外付けにして柔らかく女性らしい雰囲気にしています。
そして最大のポイントである真鍮の削りだしのコンチョ。オーダーはすべてお任せなのですが唯一の注文が『海賊Tにあうベスト』と言う所。
そこで丹圃々のあんちゃんに相談。『作り方教えてやるから真鍮で造ってみろ。仕上げは手伝ってあげるよ。』
それから毎日真鍮と戦っていました。リアルなスカルは世の中にいっぱいあるし、もっとPOPで素朴なスカルのコンチョをと製作しました。意外とありそうでないんですとこんなスカルというかドクロ?
格好いいスカルに目が肥えたスカルマニアにはたまらない表情になりました。
もちろん一つずつ手で削りだしている為、一つずつ表情も違います。これも味ですよ。味

そしてあんちゃんにガラスを溶かして目玉を入れてもらい、裏にループを付けてもらって完成しました!
SUGAR工房と丹圃々の合同のコラボコンチョです。レアですよ~レア

あんちゃん素敵なアイデアと手助け本当にお世話になりました。
ありがとうございました!
ちなみにこの写真ではコンチョ同士を紐で縛っていますが実際は変更しています。
そしてこの前の『秩父ミーティング』にてこだわりのパッチも縫い付けて無事納品!とっても気に入ってくれたようです。
魂を込めて製作させてもらったベストを感じていただいたようで感動してくれました。
本当に良かったです

このベストを製作するにあたってベストからもあんちゃんからも、そしてこのベストのオーナーからもとっても大事な事を教わって勉強させていただきました。
でもこのベストは未完成。これから走りながら味を出して手を加えるところは手を加えながら成長していくことでしょう。
ちなみにすべてにおいて何かあった時に修理もしやすい構造になっていますのでずっと補償しますよ。
だから気を使いことなくガンガン着てもらって何年もずっと愛用してくれると嬉しいです。
この記事へのコメント
おおおおお、かっこいい!! 裏地も革なんですね。パイピングもたまらないっすね~。
Posted by もっちー at 2012年04月20日 16:18
でしょ!でしょ!
もっちーのおかげでいい革が手に入ってカッコイイ物が出来ました。
でもまだまだ腕を磨かないとです。またお願いしま~す♪
もっちーのおかげでいい革が手に入ってカッコイイ物が出来ました。
でもまだまだ腕を磨かないとです。またお願いしま~す♪
Posted by sugar at 2012年04月20日 23:44